内容:
Bill of Ladingを略して一般的にB/Lと呼びます。日本語では「船荷証券」といいます。
船積が終わると、船会社が輸出者の貨物を受け取った際に輸出者に発行する書類です。
B/Lを発行するのは輸出者側の船会社です
B/Lは船が港を出航したタイミングで発行されます。
そして、輸出者は、貨物の船積が終了すると代金の回収業務を始めます。
この代金回収に使われる書類のなかでもっとも重要なのが、この船荷証券です。
船荷証券には4つの性格があります
- 船会社が受け取ったことを示す貨物受取証
- 船会社が運送を引き受けたことを示す運送契約書
- 船荷証券の所持人が貨物の引き渡しを請求できる権利証券
- 船荷証券の裏書きや引き渡しにより、他の転売できる有価証券
輸出者は、入手した船荷証券が契約の条件通りかをチェックしなければなりません。
※書類 1~17
【記載項目】
- 船荷証券番号(B/L No.)
- 船会名
- 荷送人(Shipper)※輸出者のこと
- 荷受人(Consignee)※輸入者のこと
- 着荷通知先(Notify Party)
- 荷受地(Place of receipt)
- 本船名(Ocean Vessel)
- 船積港(Port of Loading)
- 荷揚げ港(Port of Discharge)
- 荷渡し地(Place of Delivery)
- 商品明細(Description of Goods)※品名、数量、重量、コンテナの本数、荷姿など
- 先払い運賃支払地(インコタームズCFA・CIP・CFR・CIF条件など)
- 着払い運賃支払地(インコタームズFCA・FOB条件のときに「Payable at Destination」と記載される)
- B/Lの発行枚数 ※通常は3通
- B/Lの発行地場所と発行日(Place and Date of B/L issue)
- 運送人船会社のサイン(Signature)
- 船積み年月日と本船の署名(Laden on Board the Vessel)※On Board Notation“船積証明”といわれるものです。
【B/L発行~貨物引きとりまでの流れ】